このたび、一般社団法人新潟県設備設計事務所協会の会長に就任いたしました中野 元です。纏め役を担うことになり、大変光栄でありますとともに、その責任に身の引き締まる思いでおります。新潟の設備設計業界の発展のために、また、設備設計事務所に寄せられる社会の期待に沿うべく努めてまいる所存です。 新型コロナ感染症により、社会全体の生活様式が一変したように感じております。打合せブースには、透明な飛沫防止シートが並び、マスクをしながらの生活、打合せに行く際は、消毒を行うことの必要性、非接触の考え方による自動水栓の普及、十分な室内換気を行うべく換気設備の能力UPなどがあげられます。また、集合しなくても打合せ・会議などを行えるWEB会議などのデジタル化については、コロナ感染症の影響で一気に広まった様子です。このようなニーズの急速な変化に設備設計技術者として柔軟に対応することが必須であるように感じております。 また、気候変動問題に対して国を挙げての脱炭素社会への挑戦がスタートしております。建築設備と関連の大きな太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用したZEB化の推進や建設後のLCCO2の考え方など設備機器選定にあたっても配慮していくことが多岐にわたり、環境面で未来の環境づくりのために頑張らなければならないことも多々あります。 水害・地震などの自然災害に対しての備えについての、BCP対策などについて、建築設備技術者の技術面での高度化なども差し迫った課題であります。 このように様々に変容していく社会的ニーズに対応すべく、設備設計事務所としての健全で安定した事業継続を行い、技術・業務開拓を推進していかなければならないと感じております。 諸先輩方がこれまで築いた信頼を礎にして、社会の期待に応えていくことで協会の活性化と発展に努めてまいります。